パンチラ

息子と近所の商店へ買い物に出かけた時にこんなエピソードがあった。その日は台風の影響でとても風が強い午後であった。
白杖は折り畳んで持って息子の肘に捕まり歩いた。親子が歩くときにはいつもこうである。
 息子にも視野狭窄の視力障害があるのだがこうして歩くくらいは、「大丈夫だ」と息子は言う。
ここでちょいと息子の目の話をしよう。息子は網膜色素変性症と言う目の難病で視野が極端に狭く、0.6ほどの視力で五円玉の穴から覗き見るような感覚で物を見ているのだ。
 そんな息子であるが、今のところは真っ正面とか足下は健常者とほとんどかわらなく見えている。進行性の難病なので網膜の再製医療が進んで、父親の歳になるまで、いや生涯、息子の目に視力が残っていてくれることを願いたい。
話を戻そう、店から出た時のことだ、まだ外は風が強かった。息子が小声で言った、「うわ、ブルーのパンツだよ」、にやけているのがわかる。父はもしやと思い、「見たのか」と小声で聞き返すと、「JKのパンツ見ちゃったよ」と息子。
風で道行くJKのスカートがめくれた瞬時を見逃さない視力が、まだ息子にあることに、ちょいと羨ましくもほっとする父であった。
そんな息子もそろそろ三十路である。まだ独身だ・・・
息子が続けて言った、「父ちゃん、パンツ見えなくて残念だったな」。
我が家は今日も平和である。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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