サングラスと白杖の叔父さん

「夜にサングラスかよ」、そんな声が友人達と囲む僕らのファミレスのテーブル席の脇の方で聞こえた。誰に向けた言葉なのかはわからないけれど、どこかの客の笑いを含んだそんな男の声に僕は、はっとした。僕らの席の中には、サングラスを掛けた全盲の友人と同じくサングラスを日常的に掛ける僕がいた。友人は、苦笑していたけれど、この年になるまで視覚障害者な僕には、聞き慣れた疑惑な言葉である。今の時代は、健常者でもファッション感覚で、夜でも普通にサングラスを掛ける人は沢山いる。おそらく疑惑は、「目が見えないのに、なぜに眼鏡?」そんな意味合いもあるのだろう。でもそんな疑惑を感じる人にしてみたら悪気はないのだろうし、不思議なことには違いない。
さて、視覚障害者にサングラスを掛けた人がいるかといえば様々なケースがある。僕の場合で説明をすると、こんな理由がある。僕は若い頃から角膜の炎症や目やにに苦しめられて、光の刺激から角膜を保護することだったり、目やにを隠すエチケットとして、サングラスを掛けるようになった。太陽光線や部屋の電気の光を直接受けると、激痛だし、涙が止まらないほどだ。目やには気をつけていても自然に出るもので、その苦悩は当事者でないとわからないと思う。
視覚障害者がサングラスを掛ける理由は様々だ。網膜色素変性症などの難病では、紫外線や様々な刺激で目の寿命を縮めてしまうといわれます。ですからそんな天敵から目を守るために、遮光眼鏡という特殊なサングラスを使用しなければなりません。目の病気で、角膜の色が変色していたり、眼振があったり、斜視など本当にその理由は様々です。勿論、健常者と同じように、埃よけとして、障害物の保護として、サングラスを掛けている人もいます。
そして、夜でも部屋の中でも日常的に、サングラスを掛けている人を見かけたら「そんな理由でサングラスを掛ける人」もいることをご理解いただけたら幸いです。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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