幽霊より怖い交差点

僕が暮らすこの町は、地方の田舎町だ。緑豊かな住みやすいとこだ。朝夕の鉄道ラッシュもたいしたことない。都心に出向いたときなんか、その人込みに、お祭りでもやっているのかと勘違いしてしまうような僕は、田舎者だったりする。のどかな地域で暮らしていれば、白杖を使う僕の天敵はさほどないようだけれど、それがそうでもない。つい最近、朝の通勤途中に交差点の中に迷い込んでしまった。片側一車線通行の三叉路(さんさろ)に、小さな路地が交わっている交差点だ。音響信号も点字ブロックも整備されていないので、往来の車が行き交う音を確かめて、横断する。車の音がとぎれたぞ、「よし!渡ろう」と、そんな感じ。だから、たまには、赤信号で横断していることもあるだろう。。
その朝も車がきちんと停止したことを耳で、確認し、体を対岸の正面に向け、横断歩道を渡り始めた。道路って、ほら、真ん中が少し高くなっていて、端は、ちょいと低くなっているでしょ。その形状を白杖と足裏で確認して渡るんだ。勿論、ちょー慎重に。
そのときもそんな感じだったんだけれど、いつもより道路の幅が長いかもと感じたが最後、僕は、交差点の中で右往左往してた。こうなるととにかく冷静でいることに心がけるしかない。まず止まっている車の気配を捜し、そちら方向に進みながら道路の端の低い所へと白杖の先を滑らせる。そのときもそんな対処法でわたり切れたけれど、自分が、今いる場所がわからなくなってた。しばし、その場に立ちすくんで、必死のパッチでいつもの音を探す。路面を確認したりしてみたりもしたけれど、交差点のどの場所にたどり着いたのかわからない。いっそのこと白杖の先を上に向けて回すギャグでもやってやろうかと思ったけれど、人が来るのを待つことにした。
結局、通りかかった人に声を掛けて、手助けしてもらい事なきを得ることができた。実は、この交差点で危ない目に合ったのは、今回で二度目・・・三度目がないように気をつけたいものだ。
いつか交通事故に遭うようで怖い。幽霊より怖い交差点
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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