白杖は使ってこそ意味があるんやで

白い杖の視覚障害者が犬のウンコを華麗に避けたとき俺は人を信じることをやめた・・・。これ、ちょいと前にTwitterでもの凄い勢いで拡散されていた、どこかの誰かが投稿したツイートである。これって、白杖は全盲だけでなくて少し見えにくい弱視やロービジョンの人たちも使用するものだということがさほど認知されていないということではないだろうか?白杖にはいくつかの役割があって、そのひとつに、白杖を携行して周囲に視覚に障害があることの注意喚起を示す役割があるんです。 前にも書いたけど、おいちゃんも少し視力があった頃は白杖を持つことが気恥ずかしくてさ、それにまだ白杖を使わなくても歩けるし大丈夫だろう、そんな過信みたいなものがあってさ、白杖を持ち歩けるまでには時間のかかった一人なんです。
そんな心の戸惑いがあってやっとのことで白杖を持ち歩くようになったらそりゃ水戸黄門の印籠ではないが、白杖を持っている心強さというか安心感みたいなものがありましたよ。それまでぶつかっていた人が向こうから避けてくれるし、それまで躓いていた段差にも躓かなくなって、それまでの目の負担が軽減されて、こんなことならもっと早くに白杖を持ち歩いていればよかったと思ったものです。
ところが疑惑というかそんな見方もあるんですな。白杖の先を地面につけずに歩いてるとか、電車で白杖を持った人に席を譲ったら座った途端に本を読み始めた、スーパーで買い物してた、相手の顔を見て話をした・・・そんな人が何故?白杖を持っているのよ、近所では見えないふりをしている偽障害者、そんな噂まで立てられました。
それでも白杖を持ち続けた理由のひとつには、昔、盲学校の恩師が忠告してくれた、わずかな視力で白杖を使わずに歩き回ってお年寄りや小さな子供とぶつかって相手に怪我でも追わせたら大変だということである。弱視やロービジョンの人たちの多くは、おいちゃんだけではなくてこうした心の戸惑いや迷いを経て白杖を携行しているのだと思う。
道交法でも全盲に限らず視覚障害の認定を受けて身体障害者手帳を持っている者は公道を歩く際には政令で定められた白杖を携行することが義務づけられているんです。そして、健常者の皆様の中にも近視、近眼、遠視、老眼、鳥目など様々な人がいるように視覚障害者も見え方感じ方は人それぞれで、視力1.0でもストローの穴くらいの視野しかない人、明るさや目の前の指くらいは感じられる人、視野狭窄や欠損など様々なのです。
 したがって、スマホの画面が見える人もいれば、白杖を小脇に抱えて小走りする人も当然いますし、それってごく普通のことなのです。白杖は、全盲だけでなくて、弱視やロービジョンの人たちもつかうものだということをご理解いただけると幸いなのだが・・・。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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