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お化け屋敷

子供たちが小さい頃は休日ともなると電車に乗って家族でよく出かけた。

その日はドーム球場の隣り合わせた遊園地に行った。
長男が全盲の女房の手を引いて、当時は半盲だった僕が娘と手をつないで人混みの園内を歩いた。
不自由はそれなりにあったけどそんなことはみじんも感じないくらいに家族ははしゃいだ。
お化け屋敷に入ることになって真っ暗な迷路を子供らに手を引かれておっかなびっくり歩いた。
うわ、ろくろっくびだ!などと子供らは怖がっていたが夫婦の目にはお化けや仕掛けが見えないので怖くない。ただの狭い迷路である。
娘が怖がってだっこをせがんだので僕が娘をだっこして脚探りで順路を進んだ。
お化けの人形にぶつかり仕掛けにつまずきそうになったり父は必死である。
そうこうしていると女房の手を引く長男とはぐれてしまった。
出口がわからなくなって僕があたふたしていると「出口はこちらですよ」とバイト君が案内してくれた。
娘はぎゃん泣きである。薄明かりの中でその人をがんけんして見たら長い髪をしたお化けメイクをしていた。
ぎゃん泣きする娘に、怖がらせちゃってごめんね、お化けさんは本当はいい人なんだぞぉとバイト君が言った。
そんな言葉に安心した娘は泣きやんでお化けのバイト君になぜなぜ質問を始めた。
何でそんな格好をしているのかとか、脚があるじゃないかとか、いつ死んでお化けになったのとか聞く娘。
バイト君は、お化けの世界もこうして働かないと暮らしていけないんだよぉとか言ってるし。
そんなやり取りをしながら順路を進んで行くと目の前が明るくなって外に出られた。
お化けさんバイバイ、また遊びに来てねと仲良しになった娘とお化けを見た、何も知らない群衆がぽかんとしてた。
娘はそんなことがあってからお化けや階段話を怖がらない子になった。
セーラー服を着た美少女戦士がアニメの世界で活躍していた頃の古い話である。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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