晴れたり曇ったり

コンビニを出ると駐車場で数台のバイクが爆音を鳴らしていた。
ブンブンブン♪エンジンを空ぶかしするいわゆるコールというやつだ。やかましいことこのうえない。
行く手にも若者が群れていて僕が右往左往しているとバイクの爆音がピタリとやんだ。
「どっちに行かれますか」、僕を見下ろすよな上の方からいかつい少年の声がした。
僕は見上げるように、「歩道に出たところの信号を渡りたいんだ」と返した。
「じゃ~こっちっす、案内するんで俺に捕まってください」、そう言って腕を僕の片腕に少年が当ててくる。
「わるいね~」僕はその腕に捕まらせてもらうことにしたが、いざ捕まってみるとその腕の太さにビックリした。
こんなぶっとい腕でぶっ飛ばされたらひとたまりもないなとか、若いのに白杖の僕に親切してくれて人は見かけによらないな、などと思いながら少年に手引きしてもらった。
信号でお礼を言って少年と別れた。そして僕が横断歩道を渡り終えてしばらくすると、さっきのコンビニの方から、またバイクの爆音が聞こえてきた(苦笑)
路地をいくつか曲がりバイクの音も聞こえなくなった頃だった、背後からクラクションを鳴らされた。
僕は車が迫っていたことにはまったく気づいていなかったので、その音に驚き、慌てて道ばたのブロック塀に張り付くように車を避けるようにした。
ハイブリットだかなんだか知らんけど音の静かな車が僕の横に来て、窓がスルスルと開いて中から運転士がこういった。
「めくらは外にでるな」・・・
そう吐き捨てた初老の男性のしわがれた声に僕は腹が立って悔しかったけど、自然に当たり前のように・・・
「すいません、ごめんなさい」と、運転士に頭を下げてた。後になって情けなくてしかたなかった。
町は今日も晴れたり曇ったり。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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