枝切りバサミ

弱視の息子は、白杖を持ち歩くことにまだ抵抗があるようだ。そんな息子が帰宅するなり「白杖の突き方(使い方)を教えてくれ」と言ってきた。どんな心境の変化があったのか聞いてみると帰宅途中の道で、民家の庭から道に突き出した庭木の枝に頭をぶつけたんだと。
白杖は足下の障害物を避けたり路面の凹凸は察知することはできるけど、顔の高さに迫る障害物は回避できないし、使い方を教えてくれと言われてもこれには、白杖生活の長い女房も僕も頭を抱えてしまった。
こうしたことは、慣れるしかないのだ、毎日通る道だったら、この角を曲がって少し歩いた右側の民家のブロック塀の上から庭木の枝が突き出ている、そう頭の地図にインプットしておくしかないのだ。
全盲の女房が言う、「慣れよ、慣れ、そのうち顔の皮膚が敏感になってきて、よほど急いでいない限り庭木の枝くらい避けられるわよ」・・・
母は強しというか、さすが白杖生活の大先輩が言うことには説得力がある。
続けざまに、「野球のキャッチャーマスクでもかぶったらどうだ」、と言う僕のアドバイスにその場はしらけてしまったが、沈黙してた息子が口を開いた、「父ちゃん、うちに枝切りバサミあったよな」・・・
そっそれだけはやめれ
息子が枝切りバサミを持って、頭をぶつけた庭木の枝を切り刻みに突することはなかったが、道路に突き出した庭木の枝は困ったものだ。
いつぞの白杖の親子談義、今日も我が家は平和である。
それにしてもきちんと垣根や庭木の手入れがされているお宅は住んでおられる人の品位のよさが伝わってきます、
皆様も道路にまで突き出た庭木の枝にはご注意を、たんこぶもできるし、ヅラも飛びますよ。
スポンサーサイト
プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR