眼鏡を掛けても駄目なものは駄目

やんちゃだった高坊の頃にそんな事件があった。にも関わらず白杖を持ち歩くことには抵抗があって盲学校を卒業して社会人になっても白杖を携行することはなかった。片目0.2の視力、慣れてしまえばどうってことない、どうにかなるものだ。関西の某県に就職して働いた。。何故に関西だったかは追々話をするが甲子園に野球を観に行くのにはちょいと遠かったが厳しかった親元を離れたこともあって、自分が弱視であることも忘れてとにかくよく働き、よく遊んだ。
自転車にも乗ったし、料理もした、女もできた。しかししょせんは視力の弱い弱視者には変わりはないわけで、高坊の頃のようなトラブルを度々起こしてはいた。人間違えは当たり前、暗い場所では足探り、刺身に添えられたワサビの固まりを思い切り食べて悶絶したこともあった。
ここで皆様の中には、目が悪いのなら眼鏡を掛けるなりコンタクトで強制したらどうよって疑問に感じる人もいると思うけど、そうした視力の強制が効かないのが弱視である。そして、そうした視力強制が効くならばこの世から弱視者やロービジョンの人たちはいなくなるだろう・・・当事者達の永遠の夢である。
ちなみに、おいちゃんの目は後に失明をすることになるが、生まれつきの弱視で、「牛眼(ぎゅうがん)」という眼病で元々視神経が萎縮しているために物を見る力が限られているのでいくら強い度の眼鏡を掛けたとしても視力は上がらないのであった。また、弱視者やロービジョンの人たちの中には視力はあるが視野狭窄や視野欠損の難病の人もいて、狭まった視野を眼鏡で広げることはどんなに技術が進んでも不可能なことなのだ。
おいちゃんの女房と息子は網膜色素変性症という目の難病で視野がほとんどない、息子などは、0.8の視力はあるが五円玉の穴から覗くような視野で物を見ているのだ。いつかそんな愛する視覚障害者家族の話もしよう。さて、次回は明るく「視覚障害者あるある」でも書いてみましょうか。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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