病院の待合室でのこと

その日は風邪が悪化して町の主治医さんの待合室で、僕は診察の順番を待っていた。
僕の隣に小さな女の子と、その子の祖母らしい人が座っていた。
女の子は時折ぐずっては、「静かにしなさい」と付き添ったご婦人に叱られていた。
熱でもあるのかな?可哀想になどと思っていると、○○さん、次どうぞと僕が呼ばれた。
僕の目の見えないことを知った看護婦さんが僕のところまできて、僕の手を引いてくれた。
女の子がそんな様子を見て、「あの叔父ちゃんどうして手をつないでいるの」と付き添いのご婦人に聞くと、「叔父ちゃんは目が見えないの」とご婦人は、女の子に話をしている。
女の子は、「何故に、どうして、なんで目が見えないの」みたいなことをしきりに、ご婦人に聞いている。
ご婦人が言った、「○○ちゃんもいい子にしていないと、あの叔父ちゃんみたいに、目が見えなくなっちゃうよ」。
僕は我が耳を疑いたくなった。
女の子、「あの叔父ちゃん悪いことしたの?ねえねえ?どんな悪いことしたの?ねえ?お婆ちゃん」・・・僕はそんなやり取りを背中で聞いて診察室へと入った。
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ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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