馬鹿だったあの頃

年を取ると血気盛んであった遠い昔が懐かしくなるものだ。今回は僕の目に少し視力のあった、そんな頃のことを書いてみたいと思う。僕は盲学校を出るとすぐに関西の某県に就職をした。町の喫茶店の片隅に、インベーダーゲームが置いてあったそんな時代の話だ。按摩士としての腕を磨きたい、そんな思いもあったがもう一つ理由があった。それは、物心ついた頃から大好きだった、阪神タイガースを甲子園球場で応援してみたいという淡い思いがあった。
ところがである、奉公先から甲子園球場までは鈍行列車を乗り継いで三時間もかかる某県であった。仕事はきつく朝の八時から晩の九時まで働き、休みは平日一日だけだった。その奉公先には3年いたが結局、甲子園球場へは数回しか観戦に行けなかったという残念な過去が僕にはあるという、それだけの話だ。
夏が終わりチームは連敗をして、今年もいつもの定位置に落ち着いてくれた、阪神タイガースの今に、そんな遠く懐かしいことを思い出している。そういえば、その頃の僕は、白杖を持つことが気恥ずかしくて、杖を持ったり、持たなかったりしてよく色んな失敗をしたっけ、いつかそんな失敗談を書いてみたいと思う。
いつも思うことは、もっと関西の地理を詳しく調べてから就職するんだったってことだ。
関西に行けばどこからでもすぐに、甲子園球場に行けると思いこんでいた、僕はつくづく馬鹿だったと思う。
でもそれ以上に得ることも多かった。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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