掴まれた腕

白杖を突いて歩いているときに一度だけ声を荒げたことがある。その朝もいつものように住宅街の路地を進んで職場へ向かっていた。太陽の日差しが頬に心地よい朝の出来事だ。。
ひとつ路地を曲がった先で道路工事をしていた。重機を動かす音がするので目の見えんもんでもそんな情景はわかるものだ。
さて困った、このまま道ばたを進んでいいものか、引き返そうか、足を止めていると、杖を持った僕の腕を誰かに、いきなりむんずと掴まれた。けっこう強い力だ。
腕を掴んだそいつは、僕をズルズルと引きずるように元きた方向に戻そうとしている。
「誰だよ、アンタ、いきなり失礼じゃないか!はなせよ」、僕はまるで汚い物扱いされたような気がして、どうにも押さえられず声を荒げてしまった。
それでも掴んだ腕をはなそうともしないそいつに、「はなせよ!」、僕はそう語気を強めて続けた。そいつが初めて口を開いた、「危ないんですよ」。
なら、最初にそう声を掛けるのが筋だ。目の見えない見えるなどは関係ない。誰だっていきなり体に触られたら驚くものだ。
煙草くさいそいつと、ちょっとした口論になった。そんなところに工事の責任者だという男が割って入った。
そして思わぬ展開に→
その後は、田舎町にありがちな展開になるわけだが
白杖を突いた人に声を掛けてくださる時には、緊急時以外は、
体に触れる前に、「危ないよ」とか、「手を貸しましょうか」など、
ひとこと声を掛けてもらえるとお互いスムーズに話が進みます。
真っ暗闇の中でいきなり抱きつかれたり、背後からいきなり体に触られたら誰だって驚くでしょ?
真っ暗闇の世界にいる僕らはそれと一緒です。
そんなことをご理解していただけると幸いです。せっかくの善意に誤解がないことを願って。
さて、この続きはどうなりますことやら。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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