ボッコボッコ

バスを待っていた。当時通っていた盲学校からの帰りだ。何も考えずにぼ~っと目の前を通り過ぎる車の流れを目で追ってた。そんなとき突然、視角にいかつい野郎の顔が迫ってきた。「どこを見てるんだよ、ごりゃ」、そいつはオイラの鼻先まで顔を近づけてドスの効いた低い声でそういった。ナイフのような鋭い目をしたそいつは、学ランを着たオイラと同じ高坊だ。突然のことで何も言い返せないオイラ、ていうよりそいつと目が合っていたこともそんなツッパり野郎が近くに居たことなどまったくわからなかった。いや、目など合っていなくて単なる言いがかりをつけてきたのかも知れないけど後には引けない。ごめんなさい、目が悪くて気がつきませんでしたなんて、言えなかったし、そんな年頃である。。
いわゆるガンの飛ばし合いになった。かなり長い間にらみ合っていた記憶があるが気がついたときには病院のベッドに前進こぶだらけで寝かされていた。母親と姉が泣いていた。父親と担任に何があったのか聞かれたけど話せなかった。お巡りさんにも聞かれたけど話さなかった。
後日この事は、何故か某高校の生徒と教員がお巡りさんとうちの盲学校に誤りにきた。めんどくせえことになったなと思ったけど、わけもわからずオイラも頭を下げた。成り行きは目撃者の証言で弱っちい男子高校生が三人の不良に一方的に殴られていた様子と校章から高校を特定した通報があったんだとか・・・。相手も一人だと思っていたのに三人だったとは汚い連中だ!そう悪ぶるオイラに、担任が「お前さんが白杖を持ってさえいれば、あの子達もつまらない喧嘩を売らなくてすんだんだ、お前さんが一番悪い!」とこっぴどく怒られて、学校からもそれ相当の処分を受けたのであった。
そんなことがあったのに、それでも白杖を使うこと持つことが恥ずかしかったオイラ、17の夏。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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