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白蛇とランナーと不思議な話

不思議な体験談をお話しします。もう20年くらい前の出来事です。
ランニングの仲間数組で山深い民宿に泊まり合宿をしました。
高原の朝は涼しくその日の早朝、僕らは宿の人が作ってくれたおにぎりをそれぞれリックに入れてマラニックに出かけました。
当時の僕は、単独で走れる弱視でしたからAという伴走者が併走してくれていました。
いくら一人で走れると言っても所詮は細かいものは見えないのでAが足下や景色を逐次伝えてくれていました。
準備体操をしているときにも他のペアの伴走者が「あっ!鹿だ」などと言っていました。
僕は、そんな発言に昨夜ここに車で来るときに遭遇した狐や狸のことを思い出し、よく動物に合うなと感じました。
走りだすと聞いたことのない野鳥の鳴き声や昆虫の声が複数耳に跳び込んできました。
時折生足に触れる道端のクマザサは朝露で濡れていました。
草木や土の匂い、澄み切った空気はさすがは高原といった漢字でした。
日が高くなってくると木陰との気温の温度差が驚くほど違いました。
峠道をゆく僕らは、疲れると木陰で涼んでは、また先に進みました。
渓谷の対岸に熊の親子を見ました。
倒木に進路を絶たれた時のことでした。
Aが、先を見てくるからと倒木を乗り越えていると他のペアの女性がキャー!と悲鳴を上げました。
何事かと聞いてみると倒木の端っこのほうで白蛇が休んでいたのでした。
伴走者たちが珍しいからとカメラの準備をしていると、白蛇はスルスルッと立ち去ってしまいました。
白蛇は神様の使いだから、これは何かのお告げに違いないと全員の意見が一致したので、僕らは、引き返すことにしました。その後、1時間くらい峠道を走っていると走力の違いもあってペアが離れてしまいました。
目的の集合場所も決まっていたので気にはなりませんでしたけど。
少し早く着いた僕らは、沢の水に疲れた素足を浸しながら休息をしました。
そうしているとAが、対岸に白蛇がいると言いました。
僕らは、白蛇を2度も見るなんて不思議なこともあるねーと話をしていたら、僕の携帯が鳴りました。
出てみると切れてしまったので、確認すると電波は圏外でした。
僕らは、仲間が連絡してきたのだろうと、沢から上の峠道に上って仲間を待つことにしました。
おにぎりを食べながら待っていると一組、二組が無事に到着しました。
Aと僕が沢で足を冷やすと気持ちいいよと促しているとゴーッというような地響きがしたかと思うとその沢に鉄砲水が押し寄せ、沢はあっという間に濁流の川になってしまったのでした。
僕が座っていた石も濁流の中です。
間が悪かったら間違いなく全員流されていたことだろう。
僕らは、自然の恐ろしさにしばらく言葉もありませんでした。
そしてその場にいた仲間は今でも白蛇が助けてくれたのだろうと信じているんです。

本当に不思議なこともあるもんですね。
眉毛の長い総理大臣が世論を騒がしていた頃の古い話である。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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