片目のジャック

子供の頃の話だ。詳しく書くことはできないが夕暮れ時の空き地で草野球を僕は友達としていた。空き地の端に土管が置いてある、ドラえもんに出てきそうな空き地だ。
その日は夕焼けがやけに綺麗だったことを覚えている。そんな夕日が沈みかけて、辺りがうすぐらくなっても僕らは野球を続けた。
当時は街灯などなく、ボールが見えにくくなれば白い石灰をつけたボールを無我夢中で追いかけたものだ。
僕は一塁の守備についていた。投手が打者を内野ゴロにしとめて、そのボールを捕球した野手から矢のような送球が僕に送球された。
僕はそのボールを視界から外してしまい、気がついたときには左目をすっぽ抜けのボールが直撃していた。
そしてその事故が原因で僕の左目は失明して義眼になってしまった。弱視のくせにそんな暗くなるまで遊んでいた僕が悪いのだから友達は攻められない。
そんなことがあって僕は、片目で半生を過ごしてきた。片目のジャックとあだ名をつけられてからかわれた少年時代。きもいと女にふられた青春時代、目に関してはよい思い出はない。
そうしたことにすねた半愚れの僕を立ち直らせてくれたのが盲学校で出来た友達たちだった。
次回はそんな友達のことを書いてみたい。
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ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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