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故郷

古い話をします。
山間の町で育った僕は子供同士で遊んでいるときに、どうして自分だけ皆と同じことができないのだろうとよく思ったものだ。
田んぼのあぜ道を駆け回っていたときに、僕だけ小川に落ちたりした。
土管が空き地の端っこに置いてある広場で、野球をしたときも僕はへたくそだった。
鬼ごっこをしたときには、肥溜に落ちてウンコまみれになったこともある。
黒板の文字は見えなかったし、教科書の文字は見えにくかった。
ある日、母につれられて目医者に行ったときに、僕は目が悪いことを初めて知らされた。
強度の弱視ということで大した強制はできなかったようだが眼鏡をつくってもらった。
わずかに視力がよくなったことに僕は浮かれたものだ。
そんな僕だったが周りの友人たちと同等のことはできるわけもなかった。
それでも負けず嫌いな僕は何にでも挑戦した。
勉強だけはあまりしなかったことはいうまでもない。
周りの友人たちも僕を特別扱いしなかったし、皆で同じ夕焼けを追いかけたものだ。
素朴で汚れを知らない町の人々や友人たち。おとぎ話に出てくるような山間の町。
今は、過疎化が進んで年寄りばかりの町になってしまった。
今は、僕も年を取ってしまって全盲になったけどよくそんな頃の夢を見る。この年になってまでそんな記憶を残してくれる故郷が懐かしい。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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