春なのに・・・

冬の間軒下に格納してあったタンデム自転車のシートを剥いでみたら子猫が死んでいた。
手の平に載るくらいの小さな子猫。
もう干からびていて、その亡骸は堅くなってた。
生後二ヶ月くらいだろうか?おそらくは越冬できなかったのだろう。
庭の隅っこの日当たりのいい場所を選んで、その子のお墓を着くってあげた。
小石を積んで庭先に咲いていたスイセンをつんで添えてあげた。
僕は、手の平を合わせてその子に語りかけた。
ずうっと日も当たらないところにいて寒かっただろうに。ここは温かいかい。
お前は体が弱くて母親のお乳もろくに飲むことができなかったのかい。
寒さに逃れるようにシートの下に潜り込んだんだよな。
お前は、誰にも見取られずにめされたんだね。
速く気付いてあげられなくてごめんね。
そう語りかけて、僕は、顔を上げた。
生きていたらいいこともあっただろうに。いや、色々騒がれているこの世の中だから、これでよかったのかもと思った。
もう春なのになぁ・・・
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ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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