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冷たい指先

点字をなぞっていた、その冷たい指先に息を吹きかけてみた。
その瞬間に盲学校時代の遠い記憶が蘇ってきた。
灯油ストーブが炊かれたモルたる校舎の教室。
学ランを着た僕が木製の机につっぷしてる。
先生のお経のような退屈な話が聞こえてる。
あっちこっちの机から学友が点字を打つ音が聞こえてる。
コツコツ、コツコツ、点字板で点字を打つ音。
そんな音が、僕の子守歌だった高校時代、本当に馬鹿だった。
あの頃にもっと真面目に勉強しておけば弁護士になっていたかも知れんな。
弁護士とまではいわないけど、もっと勉強しておけばよかったと後悔している。
そういえば全盲の学友たちが冷えた手のひらをこすり合わせたり、指先に息を吹きかけて温めていたっけ。
そうやって点字を読んでいたんだね。
あなたたちの苦労に気がつかなくてごめんなさい。
寒い朝にふとそんなことを思う。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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