ランモード群馬 結成当時のお話。

自慢話と思わずに聞いてほしい。語り継ぐことは大切だし当時のことはその時代を駆け抜けたものでなければわからないのだから。
僕が所属する伴走サークル、ランモード群馬は、創立20周年を迎えた。
そこにたどり着くまでには沢山の仲間達が歴史を作ってきた。
その仲間達の中にはそれぞれの都合で来られなくなったものもいれば、志半ばでこの世を去った物もいる。
そうした仲間達の熱き思いに敬意を持って結成当時のことと、近未来への僕の思いをブログにたくしたい。
まずは、ランモード群馬の創立20周年おめでとう。そして、ランモードに来てくれてありがとう。
僕が走り始めた1995年当時は、群馬だけでなく地方では視覚障害者がマラソンを走ることは考えられない時代であった。
当時、弱視だった僕が走ろうと思った切っ掛けは、盲目の母親を伴走し走る娘の親子ランナーの挑戦をテレビで知ったことだった。
世の中には凄い人がいるなと、僕はその親子にどうしても会ってみたくなった。
それにはその親子が出場するマラソン大会に出るしかないと思い自らも走り始めることになった。
しかし、弱視の僕が一人で走るには限界があった。伴走者がいたらいいな、走る仲間がいたらもっと走ることが楽しいだろうなと思ったものだ。
そうした環境を探して、JBMA・日本盲人マラソン協会が主催していた代々木公園の集まりに僕は幾度となく足を運ぶようになった。
そこでは、地方からきた見ず知らずの僕を温かく迎えてくれ、初めて「伴走」というものに出会った。
僕が走る環境を必要とし、そこで助けられ、感動したように、そんな出会いの場を群馬の地に築く決意を固めた。
走りたいとか、伴走してみたいという人たちの窓口を創ろうと思ったのです。
盲学校時代の仲間に声を掛けると三人の男が集まった。
一人は全盲、僕を含めた三人の弱視の4人での旗揚げであった。
弱視三人で全盲の高瀬さんを代わる代わる伴走して練習をした。
97年のことだ、誰かリーダーを決めることになった。4人の中で一番熱血な田子さんが初代会長だ。
ランモードという名前の由来は、盲人が走る道とランニングモードを掛けて、「ラン盲道」と僕が命名した。
しかし、伴走の存在すら皆無な地での活動は困難を極めた。
今はどの大会でも視覚障害者が走っているけれど、当時は全国の大会で視覚障害者の参加、伴走が認められていなかったのです。
パソコンに詳しい黒澤明さんが事務局を担当し、僕が広報を任された。
自分たちで視覚障害者マラソンと伴走の情報を集めて新聞社や色んな大会事務局に資料を送付して理解を求めた。直談判にも足を運んだ。
97年の県民マラソンを全盲の高瀬さんを僕が伴走し、田子さんと黒澤明さんが単独でハーフマラソンを完走したのが群馬では、初の試みでした。
その時のことが地元紙に取りあげられ、その記事を見てくれ、連絡をくれた野崎さんがランモード初の伴走者ですね。
また、吾妻ランナーズから伴走協力依頼があり活動が大きく前進した。
女性会員の野崎さんが入会したことで、女性がいるならと現会長でもある聖子さんも仲間に加わった。
当時の僕らは視覚障害者ランナーの広告塔であることを意識して走った。僕のそんな思いは今も変わらないでいる。
年間24本の大会に出場して「伴走」をアピールしたことは当時のランモードの誇りだ。
そうした僕らを見て神部さんや佳那子さんが入会してくれた。
メンバーが少しずつ増えると走友会らしくなって活動も厚みを増した。
練習会は午前午後の二部連、集まる度にカラオケで打上が定番だった。
まるで学生時代の部活動みたいに、童心にかえって走り回ったことを昨日のことのように記憶している。
僕が会長を引き継いでからは、自ら旧ホームページ「走りま専科」を立ち上げてランモードの活動を日夜アップしてきた。
また、県外の伴走仲間との交流と地域の走友会とのつながり、伴走教室などに趣をおいた。
そんな試みを健常者は障害者の影になり僕たちのやりたいことを後押ししてくれた。
そうした取り組みで得た人脈と伴走の充実、そして「絆」が今のランモードの母胎になっていると自負している。
狩野さんに大ちゃん、佐藤ご夫妻が仲間に加わった当時のランモードを表現すると、障害の壁を感じさせない潔癖な団結力ですね。
様々な理由で練習会に来られなくなった人達もいるが、みんなと出会うことができたのもそこにランモードがあったからではないでしょうか。
ランモードと歩んだ20年は僕の半世紀そのものであり活動で得た出会いや感動は、生涯の宝である。
最初にお話ししたように我々は、まだ見ぬ仲間、皆様とこうして出合うために群馬の地に伴走の芽を植えました。
これまでの活動に携わってきた人と人の出会いと協力で小さな芽が大きな木になりました。
そしてそのりんとした枝のひとつひとつには、「絆」という名の花が今、満開になった。
20周年を迎えるに当たりランモードの活動に携わってこられた皆様に心から敬服し、創立メンバーを代表し感謝を伝えるものであります。
僕らがこうして、出会えた日のことのように、10年後、20年後にもアットホームなランモードが存在している伴走環境を皆様で継続していってほしい。
障害者が家の玄関を一歩外へ出る勇気をくれたランモード、ありがとう。
外で体を動かす気持ちよさを実感できているのも健常者の皆様あってのこと、心より感謝しています。
口うるさく生意気なジジイでごめんなさい。これからも皆様の活躍とランモードの飛躍をずうっと願っています。
二代目ランモード代表 ちゃれんじぃ
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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