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盗撮魔

長いエスカレーターを降りたところで「もしもし、旦那さん、携帯電話を見せてもらえませんか」と男に声を掛けられた。意味がさっぱりわからなかった。自分が誰なのか名乗りもしないで失礼な奴だと思った。
「アンタ、誰だよ」と僕が尋ねると「まあまあこちらへきて」といきなり僕の両脇から体を抱いてきた。どうやら男は二人いるようだ。
この時点でおおよその察しがついた。アホな警備員が僕のことを最近問題になっている盗撮魔かなんかと間違えてけつかるなとピントきた。
やんちゃな血が騒いだ。身は潔白だし、このボケをおちょくってやることにした。
「あの、僕、全盲なんですけど。この白い杖がどういう意味か知ってます?」と言ってみた。
そしたら、あっさり「知ってますよぉ」だと。
あげくの果てに「旦那さん、少し見えているでしょ」だと。
こいつは面白いと思ったからサングラスをさっと取って、目玉を指でこすって、こういってやった。
「ほれ、僕の目は量目とも義眼なの」。
そしたら、「あふあふ」しているから「ほれ、見ろよ」と僕のスマホを突き出してやった。
「ロックを介助するには画面をスライドしてください」とスマホの音声読み上げがしゃべくりだした。
「これどうやるの」。使い方がわからないようだったので、「よこせ!」とばかりにスマホを取り返した。
そして、神レベルの指わざでアルバムを開いて見せてやった。
そしたら「ご協力ありがとうございます」ときたもんだ。
こうなると僕の気が済まない。
「またんかい、こら。身分も事情もいわんと人を馬鹿にすんのもたいがいにせえ」と一括してやった。
事情はこうだ。二人は刑事でどこどこの誰だとか名乗った。僕が女性の背後でスマホをいじっていたから云々。全盲だとは気がつかなかったそうだ。
人を疑うことが仕事とはいえ呆れた尋問にただただ苦笑する僕だった。四、五年前の某駅での話である。皆様もエスカレーターでの携帯電話の使用にはご用心。
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プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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