スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

神様が舞い降りたあの交差点

去年の11月から始まった通勤途中の交差点の拡張工事がまだ続いてる。
毎日の通勤の朝の交差点には相変わらず重機の音が響く。
そこに最近、コンビニの建設工事が始まった。
右から左からゴーゴー、ガーガー、まるでその音は戦場のごとくだ。
音響信号機もなければ点字ブロックもなく、人通りはほとんどない難易度マックスの難所だ。
車が往来する気配は重機の音にかき消されほとんど聞こえない。
最近は、停止中にエンジンが切れる車が増えたこともあって、それに気づかずに横断歩道を渡り始めると車が急に動き出して危うく引かれそうになったことも多々ある。
神様は、この白杖のジジイにどれだけの試練を与えれば気がおすみになるのかと思いたくなる日もある。
その朝もそんな心持ちでその交差点に白杖を向けていた。
歩道を進む僕の行く手をふさぐような障害物を白杖が捕らえた。
「この先、水道工事をしてまして云々」と青年が声を掛けてきた。
「通れないってことかい?」、僕は聞き返した。
青年から「すいません、そうなんです」と返事が返ってくる。
僕は仕方なく歩道を降りて車道の端を白杖でたどり歩くことにした。
「ガードマンかよ、ちゃんと手引きしてくれないかなぁ」、僕はうわごとをぼそっと口にした。
「あっすいません。ガードマンです」と青年が答えた。
青年は僕の動きを見守りながら僕の背後にいたようだ。
そんな出会いがあってその翌朝から工事現場に差し掛かると、青年が決まって声を掛けてくれるようになった。
青年は、工事の現状を伝えてくれたり、信号を見てくれたりする。
そうかと思えば「俺、明日いないんで叔父さんが心配だな」、なんていってくる。
この町で数々のガードマンと遭遇したけど、こんな親切で優しい人には初めてあった。
いつも恐怖に震え渡る交差点に神様が舞い降りたようである。
これからも工事は続くだろうし、地形も徐々に変わり不安だけれど、通勤の朝、その青年と会うのが楽しみになった。
続く
スポンサーサイト
プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。