お化け屋敷
子供たちが小さい頃は休日ともなると電車に乗って家族でよく出かけた。
その日はドーム球場の隣り合わせた遊園地に行った。
長男が全盲の女房の手を引いて、当時は半盲だった僕が娘と手をつないで人混みの園内を歩いた。
不自由はそれなりにあったけどそんなことはみじんも感じないくらいに家族ははしゃいだ。
お化け屋敷に入ることになって真っ暗な迷路を子供らに手を引かれておっかなびっくり歩いた。
うわ、ろくろっくびだ!などと子供らは怖がっていたが夫婦の目にはお化けや仕掛けが見えないので怖くない。ただの狭い迷路である。
娘が怖がってだっこをせがんだので僕が娘をだっこして脚探りで順路を進んだ。
お化けの人形にぶつかり仕掛けにつまずきそうになったり父は必死である。
そうこうしていると女房の手を引く長男とはぐれてしまった。
出口がわからなくなって僕があたふたしていると「出口はこちらですよ」とバイト君が案内してくれた。
娘はぎゃん泣きである。薄明かりの中でその人をがんけんして見たら長い髪をしたお化けメイクをしていた。
ぎゃん泣きする娘に、怖がらせちゃってごめんね、お化けさんは本当はいい人なんだぞぉとバイト君が言った。
その日はドーム球場の隣り合わせた遊園地に行った。
長男が全盲の女房の手を引いて、当時は半盲だった僕が娘と手をつないで人混みの園内を歩いた。
不自由はそれなりにあったけどそんなことはみじんも感じないくらいに家族ははしゃいだ。
お化け屋敷に入ることになって真っ暗な迷路を子供らに手を引かれておっかなびっくり歩いた。
うわ、ろくろっくびだ!などと子供らは怖がっていたが夫婦の目にはお化けや仕掛けが見えないので怖くない。ただの狭い迷路である。
娘が怖がってだっこをせがんだので僕が娘をだっこして脚探りで順路を進んだ。
お化けの人形にぶつかり仕掛けにつまずきそうになったり父は必死である。
そうこうしていると女房の手を引く長男とはぐれてしまった。
出口がわからなくなって僕があたふたしていると「出口はこちらですよ」とバイト君が案内してくれた。
娘はぎゃん泣きである。薄明かりの中でその人をがんけんして見たら長い髪をしたお化けメイクをしていた。
ぎゃん泣きする娘に、怖がらせちゃってごめんね、お化けさんは本当はいい人なんだぞぉとバイト君が言った。
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