うれしい出来事

そのメールは古い記憶の走友から届きました。
15年ぶりの便りだった。
メールを開くと「近々そちらのマラソン大会に出るので貴方のクラブから伴走者を紹介してほしい」というものだった。
目標タイムはフルマラソンを四時間から四時間半で完走したいとのことだ。
僕はまずうちのクラブにそんな速い人の伴走を引き受けてくれる人がいるかなと困惑した。
地方の田舎伴走クラブでは伴走者の数は決して多くはないのである。
四時間というタイムに対応できる伴走者には数名の心当たりはあるにはあるが彼らにも都合がある。
予定があって断られたらアウトである。
他の伴走クラブに呼びかけようかなとも思ったが地元で対応しなくちゃと強く感じた。
僕は独断でひとりのメンバーさんに伴走依頼の話をしてみました。
そうしたところその人がひとつ返事で引き受けてくれたのです。
僕は群馬県の伴走事情もやっとここまできたかと胸が熱くなった。
と同時に自分たちで立ち上げた伴走クラブを誇らしく感じたのです。
ある視覚障害者ランナーが見知らぬ地でのランニング大会に出るために伴走者を探している。
古い記憶にあった僕を頼ってメールをしてみた。
そんな伴走依頼に応じられる伴走環境がある、素晴らしいことではないだろうか。
これまで僕も県外の伴走仲間に何度ともなく助けられた。
自分に置き換えてみても喜んでいいと思う。
今回の話は僕一人ではできないこと。
創立当初から色んな人たちがクラブの活動に携わり地道な活動を続けている結果だ。
クラブの仲間に感謝したい。
自分たちの活動に限らず全国の伴走仲間との交流を推奨してきた僕の熱き思いが実を結んだのだ。
これからもランモードの活動を主とし、全国の伴走仲間と交流を続けていきたい。自分が今、体調を崩して走れない時期だから今回のことはなおさらうれしい。
まだまだかき足らないけど体調がすぐれないのでここまでにしとく。
話を聞いてくれてありがとう。
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疲れました

僕の中の交差点戦争は未だ続いている。
朝夕の通勤の例の交差点には相変わらず工事の重機の音が響いている。
白杖を握る手に力がこもるものだから杖の先につけた石突きの減りが早い。
一年前に新調した白杖の先は工事のフェンスやコーンなどをさぐり傷だらけになった。
重機の音で往来の車の気配もわからない。
最近は、信号停車中はエンジンが静止する自動車が増えた。
そんなことから車がないなと勘違いして横断を始めたら急に車が発信して何度も引かれそうになってる。
そんな苦境にあるけど工事関係者の間で僕のことが噂になって
その日に居合わせたガードマンがよく手引きしてくれるようになった。
しかしそれも毎回ではない。いつまでも悲劇のヒーローを気取っているつもりはないけど、
こんなことが続いていると心労だって蓄積している。
本当疲れた。もうやだ。

口癖は、年は取りたくない

本当に色んなことがある。
久しぶりのブログ更新になるけど暗い話だ。
駅のホームから転落したのはもう十年も前のことだ。
ソノトキの心の痛手はとうに消えているが
転落したときに腰を負傷した後遺症が酷くなってる。
中腰で仕事をすることがほとんどな日常では腰痛に悩まされている。
そこへきて夏風邪をこじらせてしまいひどい咳が続いてる。
夏風邪はしつこいという伝えを身を持って痛感した。
悪いことは重なるもので数年前に治療した差し歯が根元から折れてしまった。
主治医には、部分入れ歯になるかもと告げられた。
満足に物を食べられないし、咳もひどいし当然体力も落ちている。
大きなマスクで顔を隠すようにして仕事をしているけど帰宅するとクタクタである。
「年は取りたくないなー」、そんな愚痴が口癖になった。

任侠道あふれる駐車場

この日は愛娘が運転する軽自動車に同情して、二人で隣町のイオンへ買い物に出かけた。
この日は連休とあって広い駐車場は満車状態だった。
愛娘が、「止めると来ないよぉ」と口をとがらせていった。
駐車スペースを探して広い駐車場の中を何度か回ってみた。
「また出直そうか」なんて話していると車の窓の外からいかつい男の声が聞こえた。
「お姉ちゃん、ここへ止めなさいな」、男がいってる。
何故か愛娘はモジモジしてる。
親切に譲ってくれているのにどうしたんだろうと僕は思った。
いかにも高級車という感じのクラクションが鳴ると愛娘はぺこりと会釈を返したようだ。
直後に「怖かった」と愛娘が大きな息を吐いていった。
愛娘が続けていった、「身障者スペースだよ、止めてもいいよね」。
愛娘はそのスペースに車を入れた。
僕が親切に譲ってくれた人がどんな人だったのか愛娘に尋ねた。
「ベンツに乗った怖い叔父様だった」と愛娘は苦笑した。
僕は親切なヤ○ザさんに違いないと革新した。
堂々と身障者スペースにベンツを止めて、堂々と去っていった黒塗りのベンツと、
ちょっとおどおどしながらそこへ車を入れた僕たち親子。
サングラスを掛けた僕も白杖を小脇に抱えて堂々と車外へ出てみた。
最近の出来事である。

地方の視覚障害者マラソン練習会の様子

地方での伴走サークル活動はどこも苦悩しています。
僕が所属しているランモード群馬も創立20年を迎えるが毎回の練習会は試行錯誤の連続なんです。。
ある日の練習会の様子を報告するとこんな感じです。
メーリングリストに投稿したものを抜粋して紹介します。
21日のランモード練習会の報告です。ちょいと長文です。
伴走者が足りず実施が危ぶまれましたが13名、6ペアのマッチングで行うことができました。
9時15分、いつもの朝礼が始まる頃には真夏を感じるでかい太陽がじりじりと照りつけていました。
円陣になっての声出しでは、伴走者が足りず特別参加してくださったJBMAのNさんの声がありました。感謝です。
また、皆が走れるようにと早出ランをして一足先に汗をかいていた会長さんの気遣いに感涙しました。ありがたいです。
僕もそんな会長さんの意欲に感化され早出ランに混ぜて貰いました。
早出ランの伴走をしてくださったSさん、Oさん、有り難うございました。
それぞれのペアになっての練習では、群馬の森コース組とご近所ラン組に分かれました。
僕は、Nさんに伴走していただき群馬の森コースに挑みましたが先を走るKさんペアと、Mさんペアに大きく水をあけられてしまいました。
烏川の川沿いにはウグイスやキジのさえずりが聞かれたり、
沿道の広場からは野球少年達の元気な声が聞こえていました。
暑さと運動不足でヘロヘロになって弁財天公園へ戻るとエイドに冷えた飲み物と野菜が用意されてました。感謝です。
いつも差し入れをしてくれるKさんご夫妻、エイド係さん、有り難うございました。感謝です。
参加しての感想は皆が声を掛け合いとてもいい雰囲気な集まりだったように感じました。
よく見られる健常者が固まって雑談をして、視覚障害者がぽつんと置き去りになっている光景はなかったですね。
目の不自由なものが一人でいると不安なものです。
そうした配慮も伴走の一環と、雰囲気作りに御配慮してくださっているHさんを始め伴走者の皆様、有り難うございました。感謝です。
練習会後のランチも楽しくとても有意義な時間でした。
そんなアットホームな雰囲気に遠方から足を運んでくれたNさんも喜んでいました。
皆で作る練習会、故障中で走れない人もエイドやウォークの伴歩などに力を貸してもらえると本当に助かります。
昨日は目の見えない会長さんが一人、炎天下でエイド番をしてくれてました。
今回も皆様のおかげで外で体を動かす爽快感を実感することができました。
マッチング係のJさんと、車出し、集金とご苦労いただいた皆様に参加者を代表して感謝を伝えるものであります。
ざっとこんな感じです。
プロフィール

ちゃれんじぃ

Author:ちゃれんじぃ
毎日が色んなことへの挑戦だ!白杖への誤解や理解、日々のささいな出来事や感じていることを視覚障害者の視点からつぶやいています。アラヒフ世代・津軽三味線初心者・ジョギング・野球観賞・70年代フォーク&ロック・古きよき昭和をこよなく愛する全盲の伯父さんです。。

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